リサーチ・フレーム <臨床のアート>「walking practice 同じ景色をみよう」
2023-01-28
〈臨床のアート〉「walking practice 同じ景色をみよう」展覧会「くるまイスでGO! どうする★バリバリア」
〈臨床のアート〉「walking practice 同じ景色をみよう」では、展覧会「くるまイスでGO! どうする★バリバリア」を開催いたします。
──車輪を地面に触れさせることなく、車椅子をA地点からB地点まで移動させなさい。
してください。
現代美術家の檜皮一彦が実践する“walking practice” 。「歩行訓練」と題されたこの試みにおいて、参加者らは車椅子を「担ぎ」「回し」時には「吊り上げ」ながら移動すること(ワッショイ)を求められます。階段やスロープ、人の視線や入場の規制……プロセスを通じて見えてきたのは見慣れたはずの社会の、全く異なる景色でした。協力やコミュニケーションを触発し、社会に潜在的にある障壁(バリア)を可視化させるという意味で、車椅子はひとつの媒体(メディウム)だと言えます。
本展では「中之島に鼬を放つ」の受講生たちが様々な手法で記録したアーカイブを展示します。会場には意図的に《バラエティーに富んだ障壁(バリア)》が設けられ、来場者はその身体ごと鑑賞に臨まなくてはなりません。
われわれは同じ景色をみることができるのでしょうか。あなたならどうしますか?
本展覧会は大阪大学大学院人文学研究科と大阪大学総合学術博物館が共同し推進するアート人材育成プログラム「中之島に鼬を放つ」の一環として開催されます。
会 期:2023年1月31日(火)~3月4日(土)
開館時間:10:30~16:30(最終入館16:00)※日曜日・祝日休み
会 場:大阪大学総合学術博物館3階(大阪府豊中市待兼山町1-20)
入場無料