〈アートとその分身〉人間/人形の曖昧な境界

概 要

リサーチ・フレーム 〈アートとその分身〉 人間/人形の曖昧な境界

「人形」は人間/モノ、人間/機械、人間/至高的存在の間に存在し、またその両者にまたがって現象する。我々は、古来、人形に人間を演じさせること、人間が人形を演じることに憑かれ、魅せられてきました。本活動は、A)バレエの中の人形から人間を考える、B)人形の音楽劇を創る、C)人形浄瑠璃を聴くための最適な「場」を探るという三つの方向から、数年後の舞台制作を目指すものです。

A)テクノロジーと人間の関係についてリサーチし、人形を呼び物としたバレエ作品を現代の視点からリメイクする可能性を探ります。

B)『ドン・キホーテ』に基づく人形音楽劇「ペドロ親方の人形芝居」(マヌエル・デ・ファリャ)を浄瑠璃人形と共に上演する演出プランの可能性について次の各段階を経て、考えてゆきます。①演出担当のいいむろなおき氏と共に行うワークショップ、②人形遣いについて能勢人形浄瑠璃鹿角座の皆さんと行うワークショップ。

C)文楽座の技芸員による語りと三味線のワークショップと、目の見えない方と共に暗闇で浄瑠璃を「聴く」体験を通して、浄瑠璃のインクルーシブな上演設計を考えます。

開催日・場所・講師

開催日 (A)2023年11月11日(土)
(B)2023年9月11日(月)、9月18日(月)、11月4日(土)、11月5日(日)、11月19日(日)
※人形の稽古等追加日程あり
(C)2023年7月13日(木)、12月16日(土)
場所 大阪大学中之島芸術センター
講師 関典子(神戸大学大学院人間発達環境学研究科)
ほんまなほ(大阪大学COデザインセンター)
いいむろなおき(いいむろなおきマイムカンパニー)
松田正弘(淨るりシアター)
竹本織太夫(人形浄瑠璃文楽座)
鶴澤清志郎(人形浄瑠璃文楽座)
久保田文(社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センター)
薗田郁
伊東信宏
古後奈緒子
鈴木聖子
 
令和4年度の様子