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2023-06-12

受講生募集締切が延長されました

この春に設置された大阪大学中之島芸術センターと、大阪大学大学院人文学研究科、大阪大学総合学術博物館とが共同で、社会人向けアート・マネージメント人材育成のプログラム「中之島に鼬を放つII —大学博物館と共創するアート人材育成プログラム」の受講生を募集いたします。今年度の7月から年度末の2月までの期間で、受講生に向けたアート人材育成のためのレクチャー、ワークショップ、クリエーションなどを重ねて行きます。

「中之島」は大阪の歴史の層が幾重にも重なる魅力的な場所で、美術館や劇場、図書館など様々な芸術施設も集まっています。ここはまた大阪大学発祥の地でもあり、中之島芸術センターも誕生しました。今回のプログラムは、この「中之島」を大きなシンボルとし、大阪や関西のアートを考えていきます。「鼬」は昼夜を問わず神出鬼没、気性が激しく、活動的といいます。私たちはアートの「鼬」となって、この不穏で先の見えない時代の可能性を掘り返し、作り変えていきたいと思います。

■ 募集要項

応募資格次の⑴⑵⑶のすべてを満たす方。
⑴18歳以上。
⑵文化芸術全般に興味がある方。現代における芸術の在り方や活用に関心がある方。
⑶芸術関連諸機関でアート・マネジメントに従事している方、あるいはこれから就職を希望している社会人・学生。あるいは自身で既に表現活動を始めており、さらに学びたい方。
*年間プログラム終了後、規定のプログラムを履修した修了者には修了証を授与します。
定員15名程度
受講料無料
応募締切2023年6月16日(金)正午まで 2023年6月25日(日)正午まで
選考方法書類による選考
選考結果メールもしくは電話にて応募者全員に通知します。
提出書類❶履歴書 特に選考の上で役立つと思うものがあれば、具体的に記入してください。
❷小論文 「現代において、あなたがアートによって実現したいことを述べてください。」(400字程度)
応募方法<応募フォームにてご応募の方> URL:https://nakanoshima-itachi.org/appよりご入力をお願いします。
<E-mailにてご応募の方>提出書類❶❷を添付の上、
nakanoshima-_-_-tachi@let.osaka-u.ac.jp までE-mailにてお送りください。
お問い合わせ大阪大学中之島芸術センター アート人材育成プログラム事務局まで、 E-mail(nakanoshima-_-_-tachi@let.osaka-u.ac.jp)にて お問い合わせください。
※いただいた個人情報は本プログラムのため以外には使用いたしません。

■ プログラム内容

本プログラムは、大阪大学中之島芸術センター、大阪大学文学研究科、大阪大学総合学術博物館が共同し推進するアート人材育成プログラムです。
文化の作り手と受け手をつなぐアート・マネジメントにおいて、芸術作品や芸術家についての知識はもちろんのこと、その成立背景や創作過程への理解、鑑賞者へのサポート・育成など、複合的な視点の涵養が欠かせません。これらの幅広い課題に対応すべく、統括セッションのほか、リサーチ・フレームを設定します。受講生はレクチャー/リサーチ/ワークショップ/クリエーションの4つのステップを縦横に交差させながら実践的に学びを深めることになります。アーティストだけでなく、その活動を支える様々な立場の人々と受講生が交流することで、社会に向けたアートによる多面的な価値の創出を目指します。

※プログラムの日程・内容については、変更、オンライン実施、もしくは中止になる可能性があります。
 自宅等において、ネットワーク環境があることが望ましい。


統括セッション

オープニング・セミナー

2023年7月8日(土)
本事業の全体のオリエンテーションを行い、各プログラムの趣旨やねらいを共有します。年間スケジュールと、各活動に受講生と事業担当者がどう関わるかを確認します。

サマースクール 臨界のアートへ

2023年8月~9月/平日・土日の夜
導入的基礎レクチャーとして、中之島に鼬を放つⅡの講師陣による連続講義を行います。ポストコロナの時代に向け、文化芸術の諸領域から知見を得て、多角的な視座を涵養します。

アート・リング 〜アートのエコシステムへのいざない〜The Art Ring – Invitation to the Ecosystem of Art –

2023年7月~2024年2月
諸分野の有識者を招聘し“アート・リング”を肌で感じる講座、講演、アート鑑賞を実施する。受講生が講師とリサーチを行い、次時代の「テクノロジー×アート」を分野横断の視点から学び、参加者全員で“アート・リング”を探究する。

クロージング・シンポジウム

2024年2月10日(土)
約1年間の活動を踏まえ、本プログラムの成果を受講生と講師の双方向で検証します。実践的な企画・運営の過程で得た学びや課題を共有し、現代における文化芸術の価値について改めて検討します。


リサーチフレーム

場所のナラティブ
都市のアルケオロジーⅡ
中之島デリバティブ

2023年8月〜10月(上演:10月中旬)
大阪中之島の歴史的、文化的な地層を水路からの船上ツアーとリサーチパフォーマンスから読み解きます。その成果と昨年度の本プログラム公演「中之島デリバティブ」をもとに、劇作家・演出家の林慎一郎と受講生で、10月中旬に中之島芸術センターでパフォーマンスを上演します。

都市のアルケオロジーⅡ
ムラカミヤスキチ写真展

2024年1月(予定)
日系移民の写真家ムラカミヤスキチの資料や写真をキュレーションし展覧会を開催します。芸術作品を通した現実の問題の理解について考えるとともに、演劇の写真・資料を扱う展覧会の設営の方法を学んでいきます。

アートとその分身
人間/人形の曖昧な境界

2023年7月〜12月/7月13日 ほか
「人形」は人間/モノ、人間/機械、人間/至高的存在の間に存在し、またその両者にまたがって現象します。ここでは〈A〉人形の生と(ロボットの)死、〈B〉浄瑠璃の人形を用いた音楽劇「ペドロ親方の人形芝居」の上演準備、〈C〉目の見えない人と暗闇で義太夫節を聴くインクルーシブ文楽、という3つの活動を行います。

臨床のアート
アクセシビリティ・リサーチ・ジャム

2023年7月〜12月
アーティスト檜皮一彦を講師として迎えアートとアクセシビリティをテーマに、アートプロジェクトの企画から実施まで実践的に身につけます。企画書や申請書等の具体的な書類作成についても学びます。

日常のポイエティーク
町工場アートの可能性を探る

2023年7月〜12月
東大阪の工場を訪問し、工場の製品や職人の技術をアートの視点でとらえなおすことで、新たな魅力を引き出す力を養います。

街との対話

2023年7月〜12月
楽器の演奏とともに広告宣伝を行う大阪の「ちんどん通信社」をゲストに迎え、受講生が司会や運営を担うイベントを開催します。

■ 事業担当者

  • 伊東 信宏 大阪大学中之島芸術センター
  • 永田  靖 大阪大学中之島芸術センター
  • 渡辺 浩司 大阪大学大学院人文学研究科
  • 橋爪 節也 大阪大学総合学術博物館
  • 岡田 裕成 大阪大学大学院人文学研究科
  • 高安 啓介 大阪大学大学院人文学研究科
  • 古後奈緒子 大阪大学大学院人文学研究科
  • 鈴木 聖子 大阪大学大学院人文学研究科
  • 伊藤  謙 大阪大学総合学術博物館
  • 横田  洋 大阪大学総合学術博物館
  • 山﨑 達哉 大阪大学中之島芸術センター
  • 鄭  実香 大阪大学中之島芸術センター

■ 主催

大阪大学中之島芸術センター
大阪大学大学院人文学研究科
大阪大学総合学術博物館

〒530‐0005大阪市北区中之島4丁目3‐53 大阪大学中之島センター3階
「アート・スクエア」内 大阪大学中之島芸術センター事務局

■ 連携

あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
淨るりシアター
公益財団法人 吹田市文化振興事業団(メイシアター)
豊中市都市活力部魅力文化創造課
兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)
公益財団法人 箕面市メイプル文化財団

■ 募集チラシPDF

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