<アートとその分身>「人間/人形の間」
概 要
リサーチ・フレーム <アートとその分身>「人間/人形の間」
「人形」は人間/モノ、人間/機械、有機物/無機物の間に存在し、またその両者にまたがって現象します。我々は、古来、人形に人間を演じさせること、人間が人形を演じることに憑かれ、魅せられてきました。本活動は以下の三つの方向から、数年後の舞台制作を目指します。
A)「人形の精と踊る私」は、人間が人形に扮する舞踊作品の資料の上演利用の可能性を探ります。
B)「人形の音楽劇」は、マヌエル・デ・ファリャが書いた人形音楽劇『ペドロ親方の人形芝居』(1923年)を人形浄瑠璃の人形を用いて上演することを目指し、まずは人形遣いの基本を学び、演出の全体構想を考えます。
C)「人形芝居を聴く」は、音声ガイドの歴史と実践のレクチャーの後、社会福祉法人日本ライトハウス情報文化センターにて能勢人形浄瑠璃の人形に触れるワークショップを行い、「本朝廿四孝―奥庭狐火の段」のラストシーンの狐を遣うことを通じて、視覚障碍者の方へ向けた音声ガイドを作ります。